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Debian メンテナ入門
第 7 章 - できたパッケージの誤りを調べる


lintian(1) をあなたの .changes ファイルに かけてみましょう。このプログラムはパッケージ化におけるよくある間違いを チェックしてくれます。実行するコマンドは以下のとおりです。

       lintian -i gentoo_0.9.12-1_i386.changes

もちろん、ファイル名はあなたのパッケージのために生成された .changes ファイルの名前に置き換えてください。 もしエラー (E: で始まる行) が表示されたなら、説明 (N: の行) を 読んで誤りを訂正し、完全な再構築, 第 6.1 節 に記述されているように パッケージを完全に再構築してください。 もし W: で始まる行、つまり警告が表示されたら、パッケージを 調整するか、あるいはその警告が間違いであることを確認してください。 (そして Lintian の override ファイルに記載するための設定を 作成してください。この詳細については文書を参照してください。)

dpkg-buildpackage によるパッケージの生成と、 lintian の実行をすべてひとつのコマンド debuild(1) で行なうこともできます。

mc(1) などのファイルマネージャを 使ってパッケージの中を見たり、dpkg-deb(1) を使ってパッケージの中身を一時的な場所へ取り出したりしてみましょう。 なにかがうまく行かず、妙なものが削除されないまま残されてしまった 場合に備えて、バイナリおよびソースパッケージの両方について不要な ファイルが余分に含まれたりしていないかどうか、しっかり検査して ください。 ヒント:「zgrep ^+++ ../gentoo_0.9.12-1.diff.gz」を実行すると、 ソースファイルに対してあなたが行なった変更や追加のリストを 得ることができます。 また `dpkg-deb -c gentoo_0.9.12-1_i386.deb` を実行すると バイナリパッケージ中のファイルのリストを得ることができます。

自分でパッケージをインストールして試してみましょう。 例えば、debi(1) コマンドを root で 実行してみましょう。 自分の環境以外のマシンでも試してみて、パッケージをインストール する際やプログラムを実行する際に警告やエラーが発生しないか 注意深く観察してみてください。


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Debian メンテナ入門

version 1.2, 6 April 2002.

Josip Rodin joy-mg@debian.org
翻訳: 八田真行 mhatta@debian.or.jp
日本語訳更新 (v1.2): 佐野武俊 sano@debian.org