lintian(1)
をあなたの .changes ファイルに
かけてみましょう。このプログラムはパッケージ化におけるよくある間違いを
チェックしてくれます。実行するコマンドは以下のとおりです。
lintian -i gentoo_0.9.12-1_i386.changes
もちろん、ファイル名はあなたのパッケージのために生成された .changes ファイルの名前に置き換えてください。 もしエラー (E: で始まる行) が表示されたなら、説明 (N: の行) を 読んで誤りを訂正し、完全な再構築, 第 6.1 節 に記述されているように パッケージを完全に再構築してください。 もし W: で始まる行、つまり警告が表示されたら、パッケージを 調整するか、あるいはその警告が間違いであることを確認してください。 (そして Lintian の override ファイルに記載するための設定を 作成してください。この詳細については文書を参照してください。)
dpkg-buildpackage
によるパッケージの生成と、 lintian
の実行をすべてひとつのコマンド debuild(1)
で行なうこともできます。
mc(1)
などのファイルマネージャを
使ってパッケージの中を見たり、dpkg-deb(1)
を使ってパッケージの中身を一時的な場所へ取り出したりしてみましょう。
なにかがうまく行かず、妙なものが削除されないまま残されてしまった
場合に備えて、バイナリおよびソースパッケージの両方について不要な
ファイルが余分に含まれたりしていないかどうか、しっかり検査して ください。
ヒント:「zgrep ^+++ ../gentoo_0.9.12-1.diff.gz」を実行すると、
ソースファイルに対してあなたが行なった変更や追加のリストを 得ることができます。
また `dpkg-deb -c gentoo_0.9.12-1_i386.deb` を実行すると
バイナリパッケージ中のファイルのリストを得ることができます。
自分でパッケージをインストールして試してみましょう。
例えば、debi(1)
コマンドを root で 実行してみましょう。
自分の環境以外のマシンでも試してみて、パッケージをインストール
する際やプログラムを実行する際に警告やエラーが発生しないか
注意深く観察してみてください。
Debian メンテナ入門
version 1.2, 6 April 2002.joy-mg@debian.org
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