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クライアント(作業コピー)側にも CVS の動作に影響するファイルが二三あり ます。いくつかはリポジトリの管理ファイルと同じようなもので、ほかのはク ライアント側だけの動作を制御するものです。
.cvsrc
CVS コマンドを実行する際に自動的につけておきたいオプションを指定します。 各行の書式は次の通りです:
COMMAND OPTIONS
COMMAND は CVS コマンドの正式名称(省略しない形式)で、たとえば checkout
や update のように指定します(co, up ではだめです)。OPTIONS にはそのコ
マンドを実行する時にはいつもつけておきたいオプションを指定します。
よくある .cvsrc
の行を記します:
update -d -P
グローバルオプションを指定するには COMMAND のところに cvs と書いてくだ さい。
.cvsignore
追加の無視パターンを指定します。(この章の Repository Administrative Files 節の cvsignore を参照のこ と。)
ホームディレクトリに .cvsignore ファイルを置けば、CVS を使う時常に適 用されます。作業コピーの各プロジェクトディレクトリにも置けて、その場合 はそのディレクトリごとの設定になります(.cvsignore が置いてあるディレク トリにだけ適用され、サブディレクトリには適用されません)。
(無視リストの処理については、この章の Environment Variables 節の $CVSIGNORE を参照のこと。)
.cvspass
pserver メソッド経由でアクセスする各リポジトリのパスワードを保存します。 各行の書式は次の通り:
REPOSITORY LIGHTLY_SCRAMBLED_PASSWORD
パスワードは本質的に平文で保存されています。うっかり見てしまう(root ユ ーザが何の気無しにファイルの中身を見てしまったりするような)のを防ぐた めに、ほんのちょっとスクランブルがかけてあるだけです。このスクランブル では、このファイルにアクセスしてパスワードを盗もうと真剣に思っているよ うな人間には歯が立ちません。
.cvspass ファイルはポータブルですので、あるマシンの .cvspass ファイル を別のマシンにコピーすると、新しいマシンではパスワードをすべて持ってい る状態になり、cvs login する必要がありません。(login と logout コマンドを参照のこと)
.cvswrappers
cvswrappers ファイルのクライアント側バージョンです。(この章の
Repository Administrative Files 節を参照のこと)
.cvswrappers
ファイルはホームディレクトリにも作業コピーの各ディ
レクトリ中にも置けます。.cvsignore
と同様です。