Node: Subdirectories, Next: The Cederqvist Manual, Previous: Informational Files, Up: Anatomy Of A CVS Distribution
CVS ディストリビューションにはたくさんのサブディレクトリがあります。通 常のインストールではその中を見たりしませんが、それぞれが何なのか知って おいても良いでしょう。
contrib/ diff/ doc/ emx/ lib/ man/ os2/ src/ tools/ vms/ windows-NT/ zlib/
大半は無視してかまいません。emx/, os2/, vms/, windows-NT/ には OS 依存 のコードがおさめてあって、CVS のコードレベルでデバッグするときくらいし か必要ないでしょう(あんまりありそうもない状況です、聞かないわけではな いですが)。diff/, zlib/ サブディレクトリはそれぞれ CVS の内部実装の diff プログラムとGNU gzip 圧縮ライブラリ部分です。(ネットワーク越しにリモー トリポジトリにアクセスする際にビット数を減らすため、後者を使っています)
contrib/, tools/ サブディレクトリに CVS とともに使用するフリーのサード パーティーソフトウェアをおさめてあります。contrib/ には特定の用途に専 門化された小さなシェルスクリプトの一群があります(contrib/README に何を するものか書いてあります)。tools/ サブディレクトリにはコントリビュート されたソフトウェアがあって、README にはこうあります:
以前このサブディレクトリには CVS とともに使用するツールがおさめてあり ました。特に pcl-cvs バージョン1.xがおさめてありました。pcl-cvs は CVS の Emacs インタフェースです。 pcl-cvs をお探しの場合、こちらにある pcl-cvs バージョン2.xをお勧めします: ftp://ftp.weird.com/pub/local/
ここで述べられている PCL-CVS パッケージはとても使いやすいです、のちほ ど Third-Party Tools でもう少し説明します。
src/, lib/ サブディレクトリには CVS の内部を含むソースコード一式がおさ めてあります。主なデータ構造とコマンドの実装は src/ にあって、lib/ に は CVS が一般的に使用する小さなコードモジュールがあります。
man/ サブディレクトリに CVS の man page があります(Unix のオンラインマ ニュアルシステム用)。ここにある man page は make install を実行したと きにシステムの man page におさめられているので
floss$ man cvs
とタイプすると簡潔な紹介と CVS のサブコマンドのリファレンスが読めます。 これはクイックリファレンスとしては便利ですが、Cederqvist マニュアル(次 の節参照のこと)ほどには最新でもないし完璧でもありません。しかし間違っ ているわけではなくて不完全なだけですから、何かの足しになればと思います。