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残りは doc/ サブディレクトリですが、このディレクトリの中の一番重要な住 人はあの有名な Cederqvist です。最近では "the Cederqvist" と呼ば れるようです。Per Cederqvist(Signum Support, Linkoping Sweden,www.signum.se) が 1992 年頃最初のバージョンを書き、それ以来たくさんの人々によって更新 されてきました。例えば、コントリビュータが新しい機能を CVS に追加したら、 Cederqvist にもドキュメントを残す、というかたちで。
Cederqvist マニュアルは GNU project でも使用されている Texinfo 形式で 書かれています。この形式にしておくと、オンライン出力もプリントアウト出 力も比較的容易に生成できるのです(それぞれ、Info と PostScript)。 doc/cvs.texinfo がマスタファイルですが、 CVS ディストリビューションには Info と PostScript 形式も入っていますから、自前で Texinfo ツールを走ら せる必要はありません。
Cederqvist は導入とチュートリアルとしても使用できますが、リファレンス
ドキュメントとして使うのが一番便利です。そのため、多くの人はこれをプリ
ントアウトせずにオンラインで閲覧しています(紙に印刷しておきたい人のた
めに、PostScript ファイルは doc/cvs.ps
です)。もし今回初めて CVS
をインストールしたのなら、マニュアルにアクセスできるようにするために
あとひと手間必要です。
Info ファイル (doc/cvs.info, doc/cvs.info-1, doc/cvs.info-2, など) は make install した時にインストールされました。しかしそれは Info ツリー にコピーされただけなので、Info の目次("Top" ノード)に1行追加する必要が あるのです。(これは最初にインストールした時だけ必要なことです、2回目以 降なら以前のインストールの時に追加したエントリがありますから)
もし今までに Info ドキュメントをシステムに追加したことがあるならこの手 順には慣れていると思います。まず Info ページがどこにインストールされて いるか探して下さい。デフォルトのインストールを使っていれば(/usr/local/)、 Info ファイルは /usr/local/info/cvs.info* です。次のようにインストール したのであれば
floss$ ./configure --prefix=/usr
Info ファイルは /usr/info/cvs.* になります。ファイルの場所が分かったら、 Info の目次に行を追加して下さい。そのディレクトリの dir という名前のフ ァイルです(後者の例では /usr/info/dir です)。root 権限がない場合はシス テム管理者にそれをしてくれるよう頼んで下さい。以下は CVS ドキュメント が追加される前の dir からの抜粋です:
* Bison: (bison). The Bison parser generator. * Cpp: (cpp). The GNU C preprocessor. * Flex: (flex). A fast scanner generator
追加後の同じところは次の通り:
* Bison: (bison). The Bison parser generator. * Cpp: (cpp). The GNU C preprocessor. * Cvs: (cvs). Concurrent Versions System * Flex: (flex). A fast scanner generator
追加する行の形式はとても重要です。* Cvs:
にはアスタリスク、
スペース、コロンがあって、そのあとの (cvs).
は括弧とピリオドが
あります。どれが欠けても Info dif のフォーマットとして間違いで、Cederqvist
が読めません。
マニュアルがインストールされ、目次から参照されるようになったら、Info 互換ブラウザで読めるようになります。典型的な Unix システムにインストー ルされているのは、以下のように起動すれば CVS のページへ直接行けるコマ ンドライン Info リーダか、
floss$ info cvs
Emacs 中で
M-x info
あるいは
C-h i
とタイプすることによって起動されるものです。
CVS インストール時には、Cederqvist をきちんと読めるよう設定するために 時間を取って下さい。何度も調べる必要ができてくるのですから、その分の時 間の節約ができます。