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gserver

Synopsis: gserver

これは GSSAPI (Generic Security Services API) サーバです。このコマンド がユーザによって直接起動されることは通常ありません。ユーザが :gserver: アクセスメソッド経由のクライアントから接続しようとし た時点でサーバ側で起動されるものです。

     cvs -d :gserver:floss.red-bean.com:/usr/local/newrepos checkout myproj
     

GSSAPI はケルベロスバージョン5用です。ケルベロスバージョン4には :kserver: を使用してください。

GSSAPI ライブラリの設定、使用についてはこの本の範囲の外です。 (Cederqvist マニュアルの GSSAPI Authenticated に有用なヒントが あります。)

Options: None.

history [OPTIONS] [FILENAME_SUBSTRING(S)]

リポジトリ内での活動履歴を表示します。具体的には、checkout, commit, rtags, update, release についての記録を表示します。このオプションはデ フォルトで checkout のみを表示します(ただし、-x オプションを参照してく ださい)。CVSROOT/history ファイルが存在しない場合このコマンドは動作し ません。

history コマンドは他の CVS コマンドとはいくつかの点で異なっています。 まず、何らかの意味のあることをしようとするとオプションを指定せねばなら ないという点(加えて、history のいくつかのオプションは他の CVS コマンド とは違う意味を持ちます)。次に、引数としてファイル名全体を指定するので はなく、ファイル名の一部にマッチする部分文字列を1つ以上指定する点(その 部分文字列のうち少なくとも1つにマッチする記録はすべて表示されます)。 3つめに、history の出力は読み方を覚えるまで雑音のようにしか見えない点 です。出力の形式については、オプションの説明のあとに特別な節を設けて解 説します。(logを参照のこと)

Options:

History 出力

history コマンドの出力は、行の連なったものです。各行が1つの「履歴イベ ント」を示し、イベントの種類を表わすアルファベットの1文字(コード文字) で始まります。例を示します:

     floss$ cvs history -D yesterday -x TMO
     M 08/21 20:19 +0000 jrandom 2.2              baar       myproj == <remote>
     M 08/22 04:18 +0000 jrandom 1.2              README     myproj == <remote>
     O 08/22 05:15 +0000 jrandom myproj =myproj= ~/src/*
     M 08/22 05:33 +0000 jrandom 2.18             README.txt myproj == ~/src/myproj
     O 08/22 14:25 CDT jrandom myproj =myproj= ~/src/*
     O 08/22 14:26 CDT jrandom [99.08.23.19.26.03] myproj =myproj= ~/src/*
     O 08/22 14:28 CDT jrandom [Exotic_Greetings-branch] myproj =myproj= ~/src/*
     

コード文字はさきほど説明した -x と同じです。コード文字のあとに、そのイ ベントの日時、そのイベントの責任者(ユーザ)、と続きます。

ユーザの次にリビジョン番号かタグか日時のうち、適切なものいずれかが表示 されます(上の例に見えるように、日時かタグの場合は角カッコで囲んであり ます)。コミットの場合は新しいリビジョン番号が表示されます。-D か -r で チェックアウトを行うと、スティッキー日付かタグが角カッコで囲まれて表示 されます。通常のチェックアウトでは何も表示されません。

次に対象のファイルの名前、モジュールについてのイベントならばモジュール 名が表示されます。前者の場合、その次の2つはモジュール/プロジェクト名、 そのユーザのホームディレクトリ内での作業コピーの場所、になります。後者 の場合はチェックアウトされた作業コピーのモジュール名(イコールで囲まれ ます)、そのユーザのホームディレクトリ内での作業コピーの場所、が続きま す。(-d オプションを使用した場合には、チェックアウトされた作業コピーの 名前はモジュールの名前とは違うものになります。)