gfsd は、Gfarm ライブラリと協調して動作し、Gfarm 並列ファイルシステ ムを実現するデーモンプログラムです。gfsd は計算プールの全ホスト上で、 root 権限であらかじめ立ち上げておく必要があります。
gfsd が提供するのは、ファイル・フラグメントの実体へのアクセスです。
gfsd はユーザ権限で動作させることも可能ですが,この場合他のユーザはこ の gfsd を利用することができません.
ユーザ権限で動作させるためには,ユーザ用の設定ファイルを -f オプション で指定して gfsd を立ち上げます.ユーザ権限による gfsd の起動には少なく とも gfsd が利用するポート番号を変更する必要があります.このためには設 定ファイル内の spool_serverport あるいは起動時の -p オプションを利用し ます.
デフォルト以外のポート番号で立ち上がっている gfsd を利用するためには, クライアントノードの ~/.gfarmrc あるいは %%SYSCONFDIR%%/gfarm.conf の spool_serverport で利用したい gfsd のポート番号を指定する必要がありま す.
-L
ログレベルこのオプションで指定したレベル以上の優先度のログを出力します。 指定できる値は gfarm.conf(5) の log_level の項を参照してください。
-P
PIDファイルgfsd の process ID を、指定したファイルに記録します。
-U
UNIX ドメインソケットを作成しなくなります。 このオプションは、一つのノードで複数のスプールを提供するために、 複数の gfsd を起動する場合に用います。ローカルにファイルを作成する 場合に選択されるのは、このオプションを指定しなかった gfsd が提供する スプールになります。
-d
デバッグオプションです。デーモンとしてではなく、フォアグラウンド・ プロセスとして立ち上がります。
このオプションを指定し、かつ -L
オプションを指定しなかった
場合、ログレベルは debug となります。
-f
設定ファイル起動時に読み込む設定ファイルを指定します.
-l
IPアドレスgfsdがTCPおよびUDPの要求を受け付けるIPアドレスを指定します。 オプション省略時は、そのホストの全てのIPアドレスで受け付けます。 このオプションは、一つのノードで複数のスプールを提供する場合に、 それぞれのスプールごとに、別々のIPアドレスを使ってgfsdを起動する ために用います。
-p
ポート番号gfsd が利用する TCP および UDP のポート番号を指定します。 省略した場合には 600 番を使用します。
-r
スプール・ディレクトリgfsdが、gfarmファイルの実体を保持するディレクトリ名を指定します。
-s
syslogファシリティgfsd がエラー報告に用いる syslog のファシリティを指定します。省略 した場合には、local0 を使用します。
-v
認証処理に関するログを詳しく出力します。 GSI 認証の問題を解決する場合に有用なオプションです。
-?
引数オプションを表示します。