不必要なものを取り除く

この節での行程は任意選択です。LFS パーティションがとても小さければ、不必要なものをいくらかでも捨てれるようになるのはよいことです。 今までに構築した実行ファイルとライブラリは約 130 MB の不必要なデバッグシンボルを含んでいます。これらのシンボルを次のようにして取り除きましょう。

strip --strip-unneeded /tools/{,s}bin/*
strip --strip-debug /tools/lib/*

上のコマンドの一つ目は、ファイルフォーマットが認識できないと報告して 20 ほどのファイルを飛ばします。それらのほとんどはバイナリではなくスクリプトです。

--strip-unneeded をライブラリに使わないように気をつけて下さい。破壊されて Glibc をすべて再び構築し直さなければならなくなります。

さらに数メガバイトを節約するには、すべての文章を捨てることもできます。

rm -rf /tools/{,share/}{doc,info,man}

さて次の段階で Glibc を構築してインストールするためには、LFS ファイルシステム上に少なくとも 850 MB の空き容量が必要となります。 Glibc を構築してインストールできたなら、残りのものもインストールできます。