目次
Debianシステム上のX WindowシステムはX.Org由来のソースに基づいています。2009年7月現在、それはX11R7.1(etch)とX11R7.3(lenny)とX11R7.3(squeeze)とX11R7.4(sid)です。
インストールを簡略化するための(メタ)パッケージが少々あります。
表7.1 X Windowのためのキーとなる(メタ)パッケージのリスト
(メタ)パッケージ | ポプコン | サイズ | 説明 |
---|---|---|---|
xorg
*
|
I:48 | 56 | Xライブラリー、Xサーバー、フォントセット、基本的なXクライアントとユーティリティーの集合(メタパッケージ) |
xserver-xorg *
|
V:33, I:55 | 276 | このパッケージはXサーバーのフルスイーツとその設定 |
xbase-clients *
|
V:7, I:52 | 140 | Xクライアントの雑多な集合 |
x11-common *
|
V:46, I:92 | 568 | X Windowシステムのためのファイルシステムインフラ |
xorg-docs *
|
I:9 | 5124 | X.Orgソフトウエアースイーツの雑多な文書 |
xspecs *
|
I:1.3 | 6504 | Xプロトコルや拡張やライブラリーの技術スペック |
menu
*
|
V:28, I:55 | 2028 | メニューに対応しているアプリケーションに関してDebianメニューを生成 |
gksu
*
|
V:25, I:49 | 176 |
su (1)かsudo (8)のGtk+フロントエンド
|
menu-xdg *
|
I:52 | 76 | Debianメニュー構造をfreedesktop.orgのxdgメニュー構造に変換 |
xdg-utils *
|
V:14, I:48 | 256 | freedesktop.orgによって提供される統合デスクトップ環境のためのユーティリティー |
gnome-desktop-environment *
|
I:30 | 20 | 標準のGNOMEデスクトップ環境(メタパッケージ) |
kde-core *
|
I:8 | NOT_FOUND | コアのKDEデスクトップ環境(メタパッケージ) |
xfce4
*
|
I:5 | 40 | Xfce軽量デスクトップ環境(メタパッケージ) |
lxde-core *
|
I:2 | 36 | LXDE軽量デスクトップ環境(メタパッケージ) |
fluxbox *
|
V:0.9, I:3 | 4280 | Fluxbox: 自由自在に設定可能でリソース消費が少ないXウィンドウマネージャー |
Xの基本に関しては、X
(7)とthe
LDP XWindow-User-HOWTOを参照下さい。
デスクトップ環境は、通常Xウィンドウマネージャーとファイルマネージャーと互換性あるユーティリティープログラムのスイートの組み合わせです。
GNOMEやKDEやXfceやLXDE等の充実したデスクトップ環境をaptitude
のタスクメニューを使って設定できます。
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ティップ |
---|---|
タスクメニューはDebianの |
上記と違う方法として、Fluxbox等のXウィンドウマネージャーだけを使って簡単な環境を設定する事もできます。
Xウィンドウマネージャーやデスクトップ環境のガイドはXのためのウィンドウマネージャーを参照下さい。
Debianメニューシステムはmenu
パッケージのupdate-menus
(1)を使って、テキストとXの両指向のプログラムに関して一般化されたインターフェースを提供します。各パッケージは"/usr/share/menu/
"ディレクトリーにメニューデーターをインストールします。"/usr/share/menu/README
"を参照下さい。
Freedesktop.orgのxdgメニューシステム対応の各パッケージは"/usr/share/applications/
"の下の"*.desktop
"で提供されるそのメニューデーターをインストールします。Freedesktop.orgスタンダード対応の現代的デスクトップ環境はxdg-utils
パッケージを使ってこれらのデーターからそれぞれのメニューを生成します。"/usr/share/doc/xdg-utils/README
"を参照下さい。
X Windowシステムはサーバーとクライアントのプログラムの組み合わせとして起動されます。ローカルとリモートと言う言葉に対応するサーバーとクライアントと言う言葉の意味に注意を払う必要があります。
表7.2 サーバー/クライアントの用語法のリスト
タイプ | 説明 |
---|---|
Xサーバー | ユーザーのディスプレーや入力デバイスが接続されたローカルホスト上で実行されるプログラム。 |
Xクライアント | データーを処理しXサーバーへ話しかけるリモートホスト上で実行されるプログラム。 |
アプリケーションサーバー | データーを処理しクライアントへ話しかけるリモートホスト上で実行されるプログラム。 |
アプリケーションクライアント | ユーザーのディスプレーや入力デバイスが接続されたローカルホスト上で実行されるプログラム。 |
Xサーバーの情報はxorg
(1)を参照下さい。
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注記 |
---|---|
Xサーバー( |
次のようにするとdexconf
(1)を使って新たな"/etc/X11/xorg.conf
"ファイルが生成してXサーバーが(再)設定されます。
# dpkg-reconfigure --priority=low x11-common # dpkg-reconfigure --priority=low xserver-xorg
この"/etc/X11/xorg.conf
"ファイルを手動編集してはいるが自動的にファイルを更新したい場合には、次のコマンドを実行します。
# sudo dpkg-reconfigure -phigh xserver-xorg
あなたのモニターのスペックに関して注意深く確認します。大きな高解像度のCRTモニターの場合、チラつきを軽減するためにモニターの許容する限りできるだけ高いリフレッシュレート(85 Hzなら十二分、75 Hzで十分)設定することが望ましい。LCDモニターの場合、その低速反応性のためにより低速の標準リフレッシュレート(60 Hz)設定で通常問題はありません。
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注記 |
---|---|
あなたのモニターシステムのハードウエアーを破壊するかもしれないので、高過ぎるリフレッシュレートを使わないように注意して下さい。 |
"Xサーバー" (ディスプレー側)が"Xクライアント" (アプリケーション側)からの接続を許可するようにするにはいくつかの方法があります。
表7.3 Xサーバーへの接続方法のリスト
方法 | パッケージ | ポプコン | サイズ | ユーザー | 暗号化 | 適切な用途 |
---|---|---|---|---|---|---|
xhost コマンド
|
xbase-clients *
|
V:7, I:52 | 140 | 非確認 | いいえ | 非推奨 |
xauth コマンド
|
xbase-clients *
|
V:7, I:52 | 140 | 確認済み | いいえ | パイプ経由のローカル接続用 |
ssh -X コマンド
|
openssh-client *
|
V:52, I:99 | 2076 | 確認済み | はい | リモートネットワーク接続用 |
GNOMEディスプレーマネージャー |
gdm
*
|
V:29, I:41 | 15207 | 確認済み | いいえ(XDMCP) | パイプ経由のローカル接続用 |
KDEディスプレーマネージャー |
kdm
*
|
V:9, I:13 | 4116 | 確認済み | いいえ(XDMCP) | パイプ経由のローカル接続用 |
Xディスプレーマネージャー |
xdm
*
|
V:0.7, I:2 | 688 | 確認済み | いいえ(XDMCP) | パイプ経由のローカル接続用 |
WindowMakerディスプレーマネージャー |
wdm
*
|
V:22, I:84 | 1964 | 確認済み | いいえ(XDMCP) | パイプ経由のローカル接続用 |
LTSPディスプレーマネージャー |
ldm
*
|
V:0.02, I:0.11 | 308 | 確認済み | はい | リモートSSHネットワーク接続用(シンクライアント) |
![]() |
警告 |
---|---|
暗号手法を使っている等といった非常に良い理由無しには、X接続のためにセキュアーされていないネットワーク経由のリモートTCP/IP接続を使ってはいけません。暗号化無しのリモートTCP/IPソケット接続は盗聴の被害に会いやすく、Debianシステムではデフォールトで無効化されています。" |
![]() |
ティップ |
---|---|
もし完全にセキュアーな環境の中では、" |
![]() |
ティップ |
---|---|
LTSPは、Linuxターミナルサーバープロジェクトのことです。 |
X WindowシステムはXサーバーとそれに接続するXクライアントの組み合わせのXセッションとしてよく起動されます。通常のデスクトップ環境ではそれらの両方ともワークステーション上で実行されます。
X sessionは次で起動されます。
startx
コマンド
/etc/rc?.d/
"ディレクトリー("?
"はランレベルに対応)中の最後にある起動スクリプトから起動されるXディスプレーマネージャーデーモンプログラム*dm
の1つ
![]() |
ティップ |
---|---|
ディスプレーマネージャーデーモンの起動スクリプトは実際に実行される前に" |
![]() |
ティップ |
---|---|
Xディスプレーマネージャーの初期環境変数に関しては、「X Windowの下でのみ特定ロケール」を参照下さい。 |
本質的にこれらすべてのプログラムは"/etc/X11/Xsession
"スクリプトを実行します。そうすることで、"/etc/X11/Xsession
"スクリプトは、"/etc/X11/Xsession.d/
"ディレクトリー中のスクリプトをrun-parts
(8)風に実行します。これは本質的に次の順番で見つかる最初のプログラムをexec
builtinコマンドで実行することです。
/etc/X11/Xsession
"の引数として指定されたスクリプト。
~/.xsession
"か"~/.Xsession
"スクリプト。
/usr/bin/x-session-manager
"コマンド。
/usr/bin/x-window-manager
"コマンド。
/usr/bin/x-terminal-emulator
"コマンド。
このプロセスは"/etc/X11/Xsession.options
"の内容に影響されます。これらの"/usr/bin/x-*
"コマンドが指し示すプログラムが正確に何であるかはDebianのalternativeシステムにより決定され、"update-alternatives
--config x-session-manager
"等によって変更されます。
gdm
(1)はメニューからXセッションのセッションのタイプ(デスクトップ環境: 「デスクトップ環境の設定」)とか、言語(ロカール: 「ロケール」)を選択できるようにします。それは"~/.dmrc
"の中に選択されたデフォールト値を次のように保存します。
[Desktop] Session=default Language=ja_JP.UTF-8
"/etc/X11/Xsession.options
"が、"#
"文字が前に付いていない"allow-user-xsession
"と言う行を含んでいるシステム上では、誰でも"~/.xsession
"か"~/.Xsession
"を定義することでシステムコードを完全にオーバーライドして"/etc/X11/Xsession
"の挙動をカスタム化できます。"~/.xsession
"ファイル中の最後のコマンドはあなたの最も好むX
window/セッションマネージャーを起動するように"exec
some-window/session-manager
"という形式の使う必要があります。
上記のように完全にシステムコードをオーバーライドすること無しにXセッションをカスタム化する新方法を次に示します。
gdm
は特定のセッションを選択する事ができて、それを"/etc/X11/Xsession
"の引数に設定できます。
~/.xsessionrc
"ファイルが起動プロセスの一部として実行されます。(デスクトップ非依存)
~/.gnomerc
"ファイルが起動プロセスの一部として実行されます。(GNOMEデスクトップのみ)
~/.gnome2/session
"ファイルなどを使うかもしれません。
"ssh
-X
"を使うことで、ローカルのXサーバーからリモートのアプリケーションサーバーへのセキュアーな接続が可能となります。
コマンドラインオプション"-X
"を使わないでおくには、リモートホストの"/etc/ssh/sshd_config
"中の"X11Forwarding
"エントリーを"yes
"と設定します。
ローカルホスト上のXサーバーの起動します。
ローカルホスト上でxterm
を開きます。
ssh
(1)を実行してリモートサイトとの接続を次のように確立します。
localname @ localhost $ ssh -q -X loginname@remotehost.domain Password:
リモートホスト上の"gimp
"等のXアプリケーションコマンドを次のように実行します。
loginname @ remotehost $ gimp &
ここに書かれた手法はリモートXクライアントがあたかもローカルのUNIXドメインソケット経由でローカル接続されているかのようにして、リモートXクライアントからの出力を表示できるようにします。
インターネット経由のセキュアーなXターミナルはldm
等の専用のパッケージを使えば簡単に実現でき、リモートで実行されるXデスクトップ環境の全てを表示します。あなたのローカル機器はSSH経由で接続されたリモートのアプリケーションサーバーのシンクライアントになります。
あなたの通常のディスプレーマネージャーのgdm
に同様の機能を追加するには、"/usr/local/bin/ssh-session
"上に実行可能な次に示すようなシェルスクリプトを追加します。
#!/bin/sh -e # Based on gdm-ssh-session in gdm source (GPL) ZENITY=$(type -p zenity) TARGETHOST=$($ZENITY --width=600 \ --title "Host to connect to" --entry \ --text "Enter the name of the host you want to log in to as user@host.dom:") TARGETSESSION=$($ZENITY --width=600 --height=400 \ --title "Remote session name" --list --radiolist --text "Select one" \ --column " " --column "Session" --column "description" --print-column 2 \ TRUE "/etc/X11/Xsession" "Debian" \ FALSE "/etc/X11/xinit/Xclients" "RH variants" \ FALSE "gnome-session" "GNOME session" \ FALSE "xterm" "Safe choice" \ FALSE "rxvt" "Safe choice" \ FALSE "gnome-terminal" "Safe choice") echo "Connecting to "$TARGETHOST" with $TARGETSESSION" /usr/bin/ssh -A -X -T -n "$TARGETHOST" "$TARGETSESSION" #SSH_ASKPASS=/usr/bin/ssh-askpass /usr/bin/ssh -A -X -T -n "$TARGETHOST" "$TARGETSESSION"
次の内容を"/etc/dm/Sessions/ssh.desktop
"に追加します。
[Desktop Entry] Encoding=UTF-8 Name=SSH Comment=This session logs you into a remote host using ssh Exec=/usr/local/bin/ssh-session Type=Application
Debianシステム上のフォント設定は歴史的視点で次のように要約できます。
woody
以前は、インストールされたフォントを設定するのに特定のマニュアル操作が各アプリケーション毎に必要でした。
2000年に、このフォント設定の自動化のために、Debian固有の接着層を提供するDebianフォントマネージャー(defoma)が作成されました。
2002年に、Fontconfig 2.0がフォントアクセスの設定とカスタム化のためのディストリビューション非依存のライブラリーとして作られました。
lenny
リリースの時点では、フォントデーターにアクセスするほとんど全てのプログラムがこのシステムを使っているようです。
squeeze
以降、DebianはFontconfig
2.0のみを使用し、Debian Font Manager
(defoma)を廃止します。
X Windowシステムのフォントサポートは次のように要約できます。
旧来のXサーバー側フォントサポートシステム
現代的なXクライアント側フォントサポートシステム
fonts.conf
(5)を参照下さい。
表7.4 X Windowフォントシステムをサポートするパッケージのテーブル
パッケージ | ポプコン | サイズ | 説明 |
---|---|---|---|
xfonts-utils *
|
V:30, I:71 | 516 | X Windowシステムフォントユーティリティープログラム |
libxft2 *
|
V:44, I:75 | 148 | Xft、XアプリケーションとFreeTypeフォントラスター化ライブラリーをつなげるライブラリー |
libfreetype6 *
|
V:57, I:87 | 796 | FreeType 2.0フォントラスター化ライブラリー |
fontconfig *
|
V:33, I:74 | 536 | Fontconfig、汎用フォント設定ライブラリー — サポートバイナリー |
fontconfig-config *
|
I:82 | 440 | Fontconfig、汎用フォント設定ライブラリー — 設定データー |
defoma *
|
V:24, I:84 | 564 | Debianフォントマネージャー — 自動フォント設定フレームワーク (lenny) |
x-ttcidfont-conf *
|
I:45 | 156 | XのためのTrueTypeとCIDフォンとの設定 (CJKサポート付き) |
フォント設定情報は次のようにして確認できます。
xset q
"
fc-match
"
fc-list
"
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ティップ |
---|---|
"The Penguin and Unicode"は現代的なX Windowシステムの良い概論です。http://unifont.org/にある他の文書もUnicodeフォントやUnicode化されたソフトや国際化やUnicodeのフリー(英語で自由と無償という意味)/リブレ(仏語等で自由の意味、無償という意味は無い)/オープンソース(FLOSS)オペレーティングシステム上での使い勝手の問題に関する良い情報源です。 |
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ティップ |
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Debianシステム上でフォント設定をするのにはfontconfigインフラを使うべきです。Debianフォントマネージャー( |
コンピューターフォントには大きくわけて2つのタイプがあります。
ビットマップフォントを拡大するとギザギザのイメージになってしまいますが、アウトラインやストロークフォント拡大するとスムーズなイメージになります。
Debianシステム上のビットマップフォントは、".pcf.gz
"というファイル拡張子を持った圧縮されたX11 pcf ビットマップフォントファイルとして提供されます。
Debianシステム上のアウトラインフォントは次で提供されます。
.pfb
" (バイナリーフォントファイル)と".afm
"
(フォントメトリクスファイル)というファイル拡張子を持ったPostScript
Type 1フォントファイル。
.ttf
"というファイル拡張子を通常持ったTrueType(もしくはOpenType)フォントファイル。
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ティップ |
---|---|
OpenTypeはTrueTypeとPostScript Type 1の両方を置き換えることを目指しています。 |
表7.5 PostScript Type 1フォントへの対応表
フォントパッケージ | ポプコン | サイズ | サンセリフフォント | セリフフォント | モノスペースフォント | フォントの起源 |
---|---|---|---|---|---|---|
PostScript | N/A | N/A | Helvetica | Times | Courier | Adobe |
gsfonts * | V:19, I:68 | 4792 | Nimbus Sans L | Nimbus Roman No9 L | Nimbus Mono L | URW (Adobe互換サイズ) |
gsfonts-x11 * | I:30 | 116 | Nimbus Sans L | Nimbus Roman No9 L | Nimbus Mono L | PostScript Type 1フォントでのXフォントサポート。 |
t1-cyrillic * | I:2 | 5008 | Free Helvetian | Free Times | Free Courier | 拡張URW(Adobe互換サイズ) |
lmodern * | V:4, I:16 | 45644 | LMSans* | LMRoman* | LMTypewriter* | Computer Modern (TeX由来)に準拠したスケーラブルなPostScriptとOpenTypeのフォント |
表7.6 TrueTypeフォントへの対応表
フォントパッケージ | ポプコン | サイズ | サンセリフフォント | セリフフォント | モノスペースフォント | フォントの起源 |
---|---|---|---|---|---|---|
ttf-mscorefonts-installer * | I:11 | 196 | Arial | Times New Roman | Courier New | Microsoft (Adobe互換サイズ) (これはnon-freeデーターをインストールします) |
ttf-liberation * | I:42 | 1724 | Liberation Sans | Liberation Serif | Liberation Mono | Liberationフォントプロジェクト (Microsoft互換サイズ) |
ttf-freefont * | I:22 | 4204 | FreeSans | FreeSerif | FreeMono | GNU freefont (Microsoft互換サイズ) |
ttf-dejavu * | I:81 | 68 | DejaVu Sans | DejaVu Serif | DejaVu Sans Mono | DejaVu、Unicode 対応Bitstream Vera |
ttf-dejavu-core * | I:64 | 2564 | DejaVu Sans | DejaVu Serif | DejaVu Sans Mono | DejaVu、Unicode対応Bitstream Vera (sans, sans-bold, serif, serif-bold, mono, mono-bold) |
ttf-dejavu-extra * | I:64 | 5744 | N/A | N/A | N/A | DejaVu、Unicode対応Bitstream Vera (oblique, italic, bold-oblique, bold-italic, condensed) |
ttf-unifont * | I:4 | 16060 | N/A | N/A | unifont | GNU Unifont、Unicode 5.1基本多言語面(BMP)中の全印刷可能文字 |
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ティップ |
---|---|
DejaVuフォントはBitstream Veraフォントに基づきそれを包含します。 |
aptitude
(8)を使うと追加のフォントを簡単に見つけられます。
~Gmade-of::data:font
"を使ってフォントデーターにフィルターされた平坦なパッケージ一覧
~nxfonts-
"を使ってBDF
(ビットマップ)フォントパッケージにフィルターされた平坦なパッケージ一覧
~nttf-
"を使ってTrueType
(アウトライン)フォントパッケージにフィルターされた平坦なパッケージ一覧
フリーなフォントは限られていることがあるので、Debianユーザーにとっていくつかの商用TrueTypeフォントをインストールする選択肢があります。こういったことをユーザーが簡単しやすいようにいくつかの利便性のためのパッケージが作成されています。
ttf-mathematica4.1
ttf-mscorefonts-installer
あなたのフリーなシステムをnon-Freeのフォントで汚染する事になるとはいえ、TrueTypeフォントの選択肢は非常に沢山あります。
CJK(中日韓)文字のフォントに焦点を当てキーポイントを記します。
表7.7 CJKフォント名中でフォントタイプを示すために使われるキーワード表
フォントタイプ | 日本語フォント名 | 中国語フォント名 | 韓国語フォント名 |
---|---|---|---|
サンセリフ | gothic, ゴチック hei, | gothic dodu | m, gulim, gothic |
セリフ | mincho, 明朝 so | ng, ming ba | tang |
"P"の付いた"VL PGothic"のようなフォント名は、固定幅フォントの"VL Gothic"フォントに対応するプロポーショナルフォントです。
例えば、Shift_JISコードテーブルには7070文字があります。それらは次のように分類できます。
2バイト文字はCJK固定幅フォントを使うコンソールターミナル上で倍の幅を占めます。このような状況に対応するために、ファイル拡張子".hbf
"を使うHanziビットマップフォント(HBF)ファイルが1バイトと2バイトの文字を含むフォントのために使えます。
TrueTypeフォントファイルのための空間を節約するために、ファイル拡張子".ttc
"を持つTrueTypeフォントコレクションファイルを使う事ができます。
文字の複雑なコード空間をカバーするために、CIDでキーされたPostScript
Type 1フォントは"%!PS-Adobe-3.0
Resource-CMap
"で始まるCMapファイルとともに使われます。これは通常のXディスプレーではほとんど使われませんがPDFのレンダリング等では使われます(「Xユーティリティーアプリケーション」参照)。
基本的なオフィスアプリケーションのリストを記します(OOはOpenOffice.org)。
表7.8 基本的なXオフィスアプリケーションのリスト
著者の目に止まった基本的ユーティリティーアプリケーションのリストを記します。
表7.9 基本的Xユーティリティーアプリケーションのリスト
パッケージ | ポプコン | パッケージサイズ | タイプ | 説明 |
---|---|---|---|---|
evince *
|
V:26, I:40 | 1104 | GNOME | 文書(pdf)ビューワー |
kpdf
*
|
V:6, I:12 | NOT_FOUND | KDE3 | 文書(pdf)ビューワー |
okular *
|
V:3, I:5 | 3116 | KDE4 | 文書(pdf)ビューワー |
evolution *
|
V:22, I:37 | 11180 | GNOME | 個人情報管理(グループウエアと電子メール) |
kontact *
|
V:1.8, I:11 | 1336 | KDE | 個人情報管理(グループウエアと電子メール) |
scribus *
|
V:0.5, I:3 | 26864 | KDE | デスクトップページレイアウトエディター |
glabels *
|
V:0.2, I:0.8 | 1088 | GNOME | ラベルエディター |
kbarcode *
|
V:0.06, I:0.4 | 2176 | KDE | バーコードとラベル印刷アプリケーション |
gnucash *
|
V:0.7, I:2 | 5912 | GNOME | 個人会計 |
homebank *
|
V:0.08, I:0.4 | 904 | GTK | 個人会計 |
kmymoney2 *
|
V:0.2, I:0.9 | 9504 | KDE | 個人会計 |
xsane
*
|
V:6, I:39 | 748 | GTK | スキャナーのフロントエンド |
kooka
*
|
V:1.0, I:9 | NOT_FOUND | KDE | スキャナーのフロントエンド |
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注意 |
---|---|
|
![]() |
注記 |
---|---|
|
xmodmap
(1)はX
Windowシステム中でのキーマップとポインターボタンのマッピングのためのユーティリティーです。keycodeを知るには、X環境下でxev
(1)を実行してキーを押さえます。keysymの意味を知るには、"/usr/include/X11/keysymdef.h
"ファイル(x11proto-core-dev
パッケージ)中のMACRO定義を覗いて下さい。このファイル中の全ての"#define
"文はkeysym名に"XK_
"を前付けして名づけられています。
xterm
(1)のような多くの伝統的Xクライアントプログラムは、ジオメトリやフォントや表示を規定する標準化されたコマンドラインオプションの組み合わせを使って起動できます。
それらはその見栄えを設定するのにXリソースデーターベースも用います。Xリソースのシステム全体のデフォールトは"/etc/X11/Xresources/*
"の中に保存されており、それらのアプリケーションのデフォールトは"/etc/X11/app-defaults/*
"の中に保存されています。これらの設定をスタート点として使います。
"~/.Xresources
"ファイルはユーザーのリソース規定を保存するために使われます。ログイン時にこのファイルは自動的にデフォールトのXリソースに合流されます。この設定変更をしてすぐ有効にするには、それを次のコマンドを使ってデーターベースに合流させます。
$ xrdb -merge ~/.Xresources
x
(7)とxrdb
(1)を参照下さい。
xterm
(1)に関することは、http://dickey.his.com/xterm/xterm.faq.htmlで学びます。
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警告 |
---|---|
|
例えば"foo
"等の特定のXクライアントをrootとして実行する最も簡単な方法は次に記すようにsudo
(8)を使うことです。
$ sudo foo &
$ sudo -s # foo &
$ gksu foo &
$ ssh -X root@localhost # foo &
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注意 |
---|---|
この目的だけのために上記のように |
XクライアントがXサーバーに接続するためには次のことに注意下さい。
$XAUTHORITY
"と"$DISPLAY
"環境変数の値は新たなユーザーの環境変数値にコピーされなければいけません。
$XAUTHORITY
"環境変数の値で指示されるファイルが新たなユーザーによって読めなければいけません。
gksu
パッケージ(ポプコン:
V:25, I:49)はルート特権を獲得することに特化したGTK+のGUIパッケージです。それがsu
(1)またはsudo
(8)をバックエンドに使うように"/apps/gksu/sudo-mode
"
gconfキーを使って設定できます。gconfキーを編集するにはgconf-editor
(1)を使えばできます(メニュー:
"Applications" → "System Tools" → "Configuration Editor")。