ここでは、ホストに接続して直接電子メールを書いたり会議室などに 発言を書く方法を扱います。
仮名漢字変換サーバーが動いていないと日本語は入力できませんから、 まずシステム上で Wnn (jserver) や canna (cannaserver) が 動作する状態にしてください。
kon 上や X11+kterm 上では Wnn 用の uum や canna 用の canuum を使って 日本語が入力できます。これらのプログラムは通信ソフトを起動する前に 動いていなければなりません。
起動法は、kon や kterm が扱う文字コードが SJIS なら
uum -sS
です。canuum も同じオプションを使います。文字コードが EUC なら
uum -uU
です。これで日本語が入力できるようになります。uum (canuum) を 日本語入力モードにするには「Ctrl-o」キーを使います。 もういちど「Ctrl-o」キーを使うと通常の英数字入力モードに 戻ります。
以上で、通信ソフト内でも日本語が入力できるようになります。
kinput2 は X11 用の日本語入力フロントエンド プログラムです。 仮名漢字変換サーバーには Wnn, canna, sj3 が使えます。
kterm で kinput2 を使うには、まず /usr/lib/X11/app-defaults/KTerm
に次の設定を加えます。
*VT100*translations: #override Ctrl<Key>space: \
begin-conversion(_JAPANESE_CONVERSION)
次に kterm を起動します。そして最後に、kinput2 を起動します。
(この順番は前後しても問題ありません。) 使用する仮名漢字変換
サーバーの種類により「-wnn
」「-canna
」「-sj3
」
のオプションのうちの
ひとつを使います。uum などと違い、kinput2 ではターミナルの
漢字モードが何になっていても使えます。
起動例
kinput2 -canna &
kinput2 の起動には少し時間がかかります。うまく起動されたら、 「Ctrl-スペース」キーで kinput2 の日本語入力モードが有効になります。 このキーは上記の設定 (「Ctrl<Key>space」の部分) で任意のものに 変更できます。日本語入力モードを終了するには「シフト+スペース」キーを 使います。
以上で、通信ソフト内でも日本語が入力できるようになります。