この章では minicom に関する情報を扱います。minicom では各種設定を メニュー形式で行なえます。また、NIFTY-Serve・FUNIX で公開されている Linux 用パッチには、マクロ言語の例として日経 mix や NIFTY-Serve 用の オートパイロット・スクリプトが含まれています。
minicom には B-Plus プロトコルは内蔵されていません。ですから、公式には minicom では B-Plus は使えないことになっています。しかし、他の 通信ソフト (tipbp など) に入っている B-Plus プロトコルのルーチンを 取り出して minicom に統合することは可能ですから、腕に覚えのある人は 挑戦してみてください。
minicom を Linux で動かす際に必要なものを次に示します。 いずれも NIFTY-Serve UNIX フォーラム (FUNIX) の Linux 用 ライブラリ (LIB 13) にあります。SLS に入っている minicom の バイナリは日本語には対応していません。
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番号 データ名
55 mc15b.tgz 通信ソフト minicom 1.5b
61 mc15bj.tgz minicom1.5b用パッチセット
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55 番のものは minicom 本体で、61 番のものが Linux で使うためのパッチです。
minicom の実行形式を作成する方法は、上にも挙げた Linux 用の
パッチに入っている「install.doc
」にとても詳しく記されています。
また、設定方法もこのファイルに書かれています。
はじめて minicom を実行する時には、ルートの権限で
minicom -s
を実行しましょう。これにより各種の設定ができます。
シェルのプロンプトで「minicom
」とタイプすると起動します。minicom
は他のソフトウェアと違って、起動するとターミナルモードになりますので、
即 AT コマンドなどを使用できます。
ログを記録するにはターミナルモードで「Ctrl-A L
」を使います。この
コマンドを実行すると、どのファイルに保存するかを指定する窓が開きます。
適切な名前を指定しましょう。取り消しには ESC キーを使います。
また、起動時に -l
オプションを使うと、スクリプトファイルで指定した
拡張子を使って、ログイン時に nif1208.log
のようなログファイルを
自動的に作成します。この場合も「Ctrl-A L
」は有効です。
「Ctrl-A Z
」でヘルプメニューが表示されます。
各種メニューでカーソルを動かすには、次のようなキーを使います。
上 : k
左 : h 右 : l
下 : j
/etc/termcap
が適切に設定されていればカーソルキーも使えます。
install.doc
を参照してください。
終了するには「Ctrl-A X
」を使います。本当に終了するかどうかを
聞かれますから、Yes にカーソルを合わせて Enter キーを押します。
上記の「install.doc
」はとてもよく書けていますから、minicom を
使いたい人はぜひ読んでみましょう。cron の使い方まで記されています。