次のページ 前のページ 目次へ

6. 端末文字セット

カーネルは「端末からスクリーンシンボルへの変換テーブル」を4種類サポートして います.a) Latin1 -> PC, b) VT100 グラフィック -> PC, c) PC -> PC, d) ユー ザー定義の4つがそれに相当します.

G0, G1 という二つの文字セットがあり,このうちのどちらかが「カレント文字セッ ト」となります(初期設定ではG0がカレントです).G1 をカレントにするには ^N を,G0 をカレントにするには ^O を押してください.

G0, G1 という変数は変換テーブルを指定するためのものであり,ユーザーレベルで 変更することができます.指定するテーブルの初期設定は G0 が a), G1 が b) と なっています.G0の場合,ESC ( B ,ESC ( 0 ,ESC ( U ,ESC ( K で a,b,c,dの 各テーブルを選択できます.G1の場合には,ESC ) B ,ESC ) 0 ,ESC ) U ,ESC ) K となります.

ESC c シークエンスは端末をリセットするためのものです.スクリーン表示がめちゃ くちゃになったような場合にご利用ください.「^V^O を使うように」というヒント はよく知られていますが,これはG0 がカレントの場合にしか機能しません.また, G0 が a)の変換テーブルを使っているという保証もどこにもありません.reset(1)と いうプログラムを同梱しているLinux配布もあります.このプログラムは ^[c を発行 するものです.termcapの端末用エントリーが正しい場合(:rs= というエントリーが ある場合 ) (訳者 ...?)

ユーザー定義変換テーブルを設定するには mapscrn(8)を用います. symbol s= map[c] という定義がある場合,c がビデオメモリに送付されます(c というシンボルが印刷 可能なものである場合).s に対応するビットマップ(文字ロム上にある)を変更す るためにはsetfont(8)を用います.


次のページ 前のページ 目次へ