この本は以下の 4 つの部分に別けられています。
第一部ではどのようにインストールするかについていくつかの重要な情報を説明し、この本についてのメタ情報、つまりこの本の版、改訂記録、謝辞、提携メーリングリストなどを与えます。
第二部ではどのように構築の準備をするかという説明をします。パーティションの作成、パッケージのダウンロード、暫定ツールのコンパイルなど。
第三部では LFS システムの構築へガイドします。すべてのパッケージ一つ一つをコンパイルしてインストールし、ブートスクリプトを設定し、カーネルをインストールします。 その結果できあがる基本的な Linux システムは、他のソフトウェアを構築することができ、システムを好きなように広げる土台となります。
第四部は二つの付録からなります。 一つめはインストールされたパッケージのアルファベット順のリストで、それぞれのパッケージにはその公式のダウンロード場所と内容、インストールの依存性が与えられています。 二つめの付録のリストは、これらのパッケージによってインストールされるすべてのプログラムとライブラリのアルファベット順のリストです。 これによってあるプログラムやライブラリがどのパッケージに属するものかすぐに分かります。
(初めの付録の大半は第二部と第三部に集約されています。これはこの本をやや厚くしますが、より読みやすくなると信じています。 また、インストールを行っている間に付録を参照し続ける必要はありません。この行ったり来たりは、特に本書のプレーンテキスト版を読んでいる場合には本当に嫌な仕事になります。)