Coreutils

インストールの説明については the Section called Coreutils-5.0 のインストール in Chapter 6 という項を見てください。

公式ダウンロード場所

Coreutils (5.0):
ftp://ftp.gnu.org/gnu/coreutils/

Coreutils ホストネームパッチ:
http://www.linuxfromscratch.org/patches/lfs/5.0/coreutils-5.0-hostname-2.patch

Coreutils Uname パッチ:
http://www.linuxfromscratch.org/patches/lfs/5.0/coreutils-5.0-uname.patch

Coreutils の内容

Coreutils パッケージは基本的なシェルユーティリティの一揃い全部を含みます。

インストールされるプログラム: basename, cat, chgrp, chmod, chown, chroot, cksum, comm, cp, csplit, cut, date, dd, df, dir, dircolors, dirname, du, echo, env, expand, expr, factor, false, fmt, fold, groups, head, hostid, hostname, id, install, join, kill, link, ln, logname, ls, md5sum, mkdir, mkfifo, mknod, mv, nice, nl, nohup, od, paste, pathchk, pinky, pr, printenv, printf, ptx, pwd, readlink, rm, rmdir, seq, sha1sum, shred, sleep, sort, split, stat, stty, su, sum, sync, tac, tail, tee, test, touch, tr, true, tsort, tty, uname, unexpand, uniq, unlink, uptime, users, vdir, wc, who, whoami 及び yes

略説

basename は与えられたファイル名からあらゆるパスと与えられたサフィックスを破棄します。

cat は ファイルを標準出力へ結びつけます。

chgrp は与えられたそれぞれのファイルについてそのグループ所有権を与えられたグループに変更します。グループは名前と数字による ID のどちらででも与えることができます。

chmod は与えられたそれぞれのファイルについてその許可を与えられたモードに変更します。モードは変更したいシンボル表記と新しい許可を表す8進数のどちらででも与えることができます。

chown は与えられたそれぞれのファイルについてユーザーとグループの所有権を与えられた ユーザー:グループの組に変更します。

chroot は特定のディレクトリを /与えられたコマンドを実行します。与えられるコマンドは対話式のシェルでも可能です。ほとんどのシステムで root だけがこれを実行できます。

cksum は 特定のファイルそれぞれについて CRC チェックサムとバイトカウントを表示します。

comm は保管された二つのファイルを比較し、固有の行と共通の行を三列にして出力します。

cp はファイルを複製します。

csplit は与えられたファイルを、与えられたパターンか行数に従って新しいいくつかのファイルに分割し、それぞれの新しいファイルのバイトカウントを出力します。

cut は与えられたフィールドか位置に従って、選び出した行の部分を表示します。

date は与えられた書式で現在時刻を表示するか、またはシステムの日付を設定します。

dd は与えられたブロックサイズとカウント数を使ってファイルを複製し、また任意でそれに対する転換を行います。

df はマウントされた全てのファイルシステムか、または与えられたファイルがあるファイルシステムだけについて、利用できるディスクスペースの量(と、使われている量)を報告します。

dir は less と同じです。

dircolors は LS_COLOR 環境変数を設定するコマンドを出力し、ls によって使われる色分けを変更するために使われます。

dirname 与えられたファイルからディレクトリでないサフィックスを取り除きます。

du は現在のディレクトリに使われている、与えられたディレクトリのサブディレクトリをすべて含むそれぞれの、または与えられたファイルそれぞれが使用しているディスクスペースの量を報告します。

echo は与えられた文字列を表示します。

env は修正された環境でコマンドを実行します。

expand はタブをスペースに変換します。

expr は表記を評価します。

factor はすべての特定された整数の素数を表示します。

false はうまく行かずになにもしません。これはいつも失敗を示すステータスコードと共に終了します。

fmt は与えられたファイルの中の段落を再整形します。

fold は与えられたファイルの中の特定の行を wrap します。

groups はユーザーが所属しているグループを報告します。

head は与えられたファイルそれぞれについて最初の10行を表示します。

hostid はホストの数字(16進数で)による識別子を報告します。

hostname はホストの名前を報告するか、設定します。

id は実際のユーザー ID や グループ ID, 現在、または与えられたユーザーの所属するグループを報告します。

install はファイルの許可モードと、もし可能であるならばその所有権とグループを設定している間にそのファイルをコピーします。

join は同一の結合フィールドを持つ二つのファイルからの行を結合します。

kill は与えられたプロセスを終了させます。

link は与えられたファイルに対して与えられた名前でハードリンクを作成します。

ln はファイル間でハードリンクかまたはソフトリンクを作ります。

logname は現在のユーザーのログイン名を報告します。

ls は与えられたディレクトリそれぞれの内容をリストします。これはデフォルトでファイルと差部ディレクトリをアルファベット順に並べます。

md5sum は MD5 チェックサムを報告するか、または確認します。

mkdir は与えられた名前でディレクトリを作ります。

mkfifo は与えられた名前で FIFO を作ります。

mknod は与えられた名前でデバイスノードを作ります。デバイスノードはキャラクタースペシャルファイルかブロックスペシャルファイル、または FIFO です。

mv はファイルまたはディレクトリを移動させるか、または名前の変更をします。

nice はプログラムを修正された優先順位で実行します。

nl は与えられたファイルの行数を数えます。

nohup はその出力をログファイルへ転送しながら、ハングアップに影響されないコマンドを実行します。

od は8進数やその他の形式でファイルをダンプします。

paste は与えられたファイルを併合し、行毎にタブで分け隣り合って対応させながら結合します。

pathchk はファイル名が有効かまたは移動可能かどうかを調べます。

pinky は軽い指さしプログラムです。これは与えられたユーザーについての情報を報告します。

pr は印刷のためにファイルを番号付けし、縦割りします。

printenv は環境を表示します

printf は与えられた引数を与えられた形式に従って表示し、C の printf 関数に良く似ています。

ptx は与えられたファイルの内容からその文章の中にあるそれぞれのキーワードによって置換された目録を生成します。

pwd は現在のディレクトリの名前を報告します。

readlink は与えられたシンボリックリンクの値を報告します。

rm はファイルやディレクトリを削除します。

rmdir はもし空であればディレクトリを削除します。

seq は与えられた範囲の中で与えられた増分の連続した数字を表示します。

sha1sum は 160 ビットの SHA1 チェックサムを表示するかチェックします。

shared は与えられたファイルを妙なパターンで繰り返し上書きし、データを復元することを不可能にします。

sleep は与えられた時間の間停止します。

sort は与えられたファイルから行を検索します。

split は与えられたファイルを行のサイズまたは行数によって細かく分割します。

stty はターミナルラインの設定を設定するか報告します。

su は代理のユーザーとグループ ID でシェルを実行します。

sum は与えられたファイルのチェックサムとブロックを表示します。

sync はファイルシステムのバッファを洗い流します。これは変更されたブロックをディスクに書き込みスーパーブロックを更新することを強制します。

tac は与えられたファイルをさかさまに出力します。

tail は与えられたそれぞれのファイルの最後の10行(又は与えられた行数)を表示します。

tee は標準入力からの入力を読み取り、標準出力と与えられたファイルの両方に書き込みます。

test はファイルタイプの値を比較し、調査します。

touch はファイルスタンプを変更し、与えられたファイルのアクセスと修正時間を現在の時間に設定します。存在しないファイルは長さ0で作られます。

tr は標準入力から与えられた文字を翻訳し、絞り出し、削除します。

true はうまく行ってなにもしません。これはいつも成功を示すステータスコードと共に終了します。

tsort は位相幾何学的な検索を行います。これは与えられたファイルの中の不完全な順序に従って完全に順序だったリストを書き出します。

tty は標準入力と接続されたターミナルのファイルネームを報告します。

uname はシステムの情報を報告します。

unexpand はスペースをタブに変換します。

uniq は連続的に同一の行以外を削除します。

unlink は与えられたファイルを削除します。

uptime はシステムが今まで実行されている時間と何人のユーザーがログインしたか、およびシステム負荷の平均を報告します。

users は現在ログインしているユーザーの名前を報告します。

vdir は ls -l と同じです。

wc は与えられたそれぞれのファイルについて行数と単語数、およびバイト数を報告し、また一つ以上のファイルが与えられたときには総行数を報告します。

who は誰がログインしているかを報告します。

whoami は現在有効なユーザー ID に対応するユーザー名を報告します。

yse は 'y' または与えられた文字列を、終了されるまで繰り返し出力します。

Coreutils インストール依存性

Coreutils は以下のパッケージに依存します: Bash, Binutils, Coreutils, Diffutils, GCC, Gettext, Glibc, Grep, Make, Perl, Sed.