Jakarta NTサービスと共に動かす

Gal Shachor著 <shachor@il.ibm.com>

Jakarta NT サービスはTomcat サーブレット・コンテナをラップし、NTのサービスとしてバックグランドで実行するための実行ファイルです。これをインストールするには、以下の手順を行います。

  1. NTの実行ファイル (jk_nt_service.exe)を入手する
  2. Tomcatの情報をサービスに供給するためのプロパティ・ファイル(wrapper.properties)をカスタマイズする
  3. jk_nt_serviceを -i フラグを付けて実行することによりサービスとしてインストールする
  4. Tomcatをサービスとして起動する

  5. サービスとして起動したTomcatを停止する。

特記事項: Tomcatサービスはクリーン・シャットダウンを行うためにAJPV12を使っていますので、server.xmlの中でAJPV12コネクタが定義されているかどうかを確認する必要があります。
構成されたAJPV12ポートがない場合には、TomcatサービスはTomcatを突然強制終了しますので、Tomcatにはクリーンアップする機会が与えられません。

インストールされたサービスを削除するには、jk_nt_service -R <サービス名>を実行します。

高度な設定

  1. Tomcat NT サービス・プロパティの変更。 デフォルトでは、サービスは手動で起動しなければならず、また、ローカル・システムのユーザ・アカウントで動作します。この動作を変えるには、NTのサービスアプレット上で、サービス名を選んでスタートアップボタンをクリックします。ポップアップ・ウィンドウが表示されるので、サービスを希望に応じてカスタマイズすることができます。
  2. classpathの修正。 classpathはwrapper.class_pathプロパティで決定されます。 これを修正するには、wrapper.class_path行を追加・削除・修正するだけです。 最終的な classpathはこれらの複数のwrapper.class_pathを";" で区切って連結したものとなります。
  3. 複数のTomcatインスタンスを実行する。 もし Tomcat を"運用環境"と開発の両方に用いたいという事でしたら、それは可能です。あなたがやるべきことは、サービスとしてのTomcatのインストールを、サービス名を変えて2回行うだけです。(wrapper.propertiesファイルとserver.xmlファイルについても別のファイル名とします)。
  4. Tomcatを起動するためのコマンド・ラインを修正します。 Tomcat サービスはwrapper.propertiesからコマンド・ライン・コンフィギュレーションを得ます。コマンド・ラインをカスタマイズするには、wrapper.cmd_line を編集します。この時に、Javaコマンド・ラインとして正しいことを確認しておきます。

フィードバック

この文書に対するフィードバック、バグ・レポート、または、追加情報などは、<tomcat-user@jakarta.apache.org>に送って下さい。

[訳注: これは西野亨が翻訳しました。日本語訳に対するコメントについては、jajakarta-report@nekoyanagi.com宛に送って下さい。]